ひむかの杜

仏教では、寿（じゅ）と命（みょう）は同義語に近く、寿は時間、命は維持。

中央：初代管長　大西良慶 貫主（白寿元旦の書） 左側：２代管長　松本大円 貫主 右側：３代管長　森　清範 貫主

　百年前に盂蘭盆法話が始まった当時の絵葉書です。
　清水寺全景の絵葉書は、大正4年（1915）と昭和10年（1935）の発行です。

贈従二位阪上田村麿公　一千年忌記念絵葉書　明治43年（1910）4月8日
大正4年（1915）3月20日と昭和10年（1935）月4月1日　絵葉書袋の表紙
100年前　清水寺全景　大正4年（1915）3月20日
80年前　清水寺全景　昭和10年（1935）4月1日

■森清範　貫主（もりせいはん 　かんす）昭和15年(1940)7月8日－

昭和15年　京都市清水に生まれる 昭和30年　15歳の時、当時の清水寺貫主 　　　　 　大西良慶和上のもと得度・入寺 昭和38年　花園大学卒業後、清水寺塔頭真福寺住職 　　　　 　臨済宗妙心寺派 円福寺 専門道場に掛塔 昭和54年　清水寺法務部長、清水寺塔頭泰産寺住職 昭和63年　北法相宗管長就任 大本山清水寺貫主就任 平成24年　宝性院住職 　現　在　全国清水寺ネットワーク会議代表 　　　　　洛陽三十三所観音霊場会会長 　　　　　文人連盟会長などを務める

■清水寺の縁起
　　山号：音羽山
　　宗派：北法相宗大本山
　　本尊：千手観音
　　創建：宝亀9年（778年）
　　元祖：行叡 　　開山：延鎮
　　本願：田村麻呂
中興の祖：大西良慶 和上
　現管長：森清範 貫主

■大西良慶（おおにし　りょうけい）1875年12月21日－1983年2月15日
明治32年（1899）興福寺231世
明治37年（1904）法相宗の管長
大正03年（1914）清水寺住職（興福寺も兼務）
昭和40年（1965）清水寺を本山とする北法相宗を設立。初代管長。
昭和51年（1976）日本初の五つ子（鹿児島）の名付親

■法相宗（ほっそうしゅう）
　中国唐の時代、玄奘（三蔵法師）が27歳のときに密出国し、インドのナーランダー寺院で唯識教学を学び、仏像・仏経原典等を長安に持ち帰りました。
　中国四大奇書「西遊記」のモデルとしても有名です。

　玄奘三蔵の一番弟子の慈恩大師（窺基）が、法相宗を開きました。

　法相宗は、遣唐使(入唐求法僧侶)により、数次に日本仏教へ伝えられました。

　清水寺は、法相宗から昭和40年に独立して、北法相宗大本山となりました。

　現在の本堂は、寛永10年（1633年）徳川家光の寄進により再建されました。